タロットで時期を読むとは、引いたカードから、何かがいつ起こりそうかを読み取ることです。たいていは、スートを季節や時間の単位として扱ったり、各カードに結びつけられた占星術の日付を使ったり、カードが速いか遅いかに注目したりします。ただし、これはタロットがいちばん苦手とすることでもあります。どんな日付が出ても、それは目安となるおおまかな時期であって、締め切りではありません。
思慮深い読み手の中には、時期の質問をいっさい受けない人もたくさんいて、その理由はよくわかります。それでも「いつ?」はほかの何よりもよく聞かれる質問なので、方法をきちんと知っておく価値はあります。それぞれの方法がどこから来たのか、どこで限界があるのか、そして日付が本当の論点ではないときに、代わりに何を尋ねればいいのか。
この記事では、主な方法を、それぞれ「いくつかある慣習のひとつ」という位置づけを明記しながら紹介します。まとめの表、読み解き例つきのオリジナルの時期を読むスプレッド、そしてイエス・ノー占いと時期を組み合わせる方法も取り上げます。
時期を読むのがタロットの弱点である理由
タロットは、状況を描き出すのが得意です。何が起きているのか、それについてどう感じているのか、何が助けになりそうか。けれども、出来事をカレンダーに書き込むのはずっと苦手です。広く合意されたひとつのシステムはなく、今あるシステム同士も矛盾しています。カップの3は、どの本を読むかによって、3日にも、3か月にも、夏にも、7月の第1週にもなります。
問題はもうひとつあります。人が時期を知りたがることの大半は、ほかの誰かの選択しだいです。採用担当者、元恋人、家の買い手。カードは状況の空気を映すことはできても、ほかの人の受信トレイの予定までは決められません。
では、なぜわざわざ読むのでしょうか。正直な時期のリーディングは、様子を確かめる目安の時期を与えてくれますし、本当の質問は別のところにあったと気づかせてくれることも多いからです。
シャッフルの前に方法を決めましょう。カードを見てからシステムを選ぶと、望んでいた答えをくれるものを選んでしまいます。先に書き留めておきましょう。
方法1:スートを季節として読む
いちばんシンプルな方法は、各スートに季節を割り当てることです。最も一般的な割り当ては次のとおりです。
この割り当ては占星術と一致しています。各季節の始まりの星座が、そのスートのエレメントに属しているのです。牡羊座(火)が春を、蟹座(水)が夏を、天秤座(風)が秋を、山羊座(地)が冬を始めます。ほかの割り当てもあります。火は熱いからとワンドを夏に、収穫にちなんでペンタクルを秋にする読み手もいます。ひとつを選んで、それを守りましょう。この方法では大アルカナとコートカードには季節がありません。たいていの読み手は無視するか、小アルカナから補足のカードを1枚引きます。
南半球に住んでいる場合
赤道より南では季節が逆になるので、ブエノスアイレスやシドニーの春は9月から11月です。スートを実際の気候に結びつけて、どこに住んでいてもワンドは春とするか、星座に結びつけて、それが自分にとっては秋であっても、どこでもワンドは牡羊座の時期(3月下旬〜4月)とするかです。読み手の間でも実際に意見が分かれています。この方法は季節の肌ざわりをもとにしているので、私なら気候に合わせますが、一度決めたら書き留めておきましょう。
方法2:スートを時間の単位として読む
この方法では、スートが単位を、カードの数字がその数を表します。よくある割り当てを、速いものから遅いものの順に並べます。
- ワンド:日。火はすぐに燃え広がります。
- ソード:週。思考はすばやくても、決断には少し時間がかかります。
- カップ:月。気持ちには気持ちの時間があります。
- ペンタクル:年。地はすべてのエレメントの中でいちばんゆっくりです。
つまりカップの3はおよそ3か月、ソードの6はおよそ6週間になります。バリエーションはいくらでもあります。風がいちばん速いエレメントだからとワンドとソードを入れ替える読み手もいれば、カップを週にする読み手もいます。ここでも、ひとつを選んで守りましょう。
数字は数だけでなく意味も持っています。タロットと数秘術のガイドで、ひとつずつ解説しています。ペンタクルの10を「10年」と読むより、長く続くように築かれたものについてのカードだと気づくほうが役に立ちます。
コートカードには数字が印刷されていません。ペイジを11、ナイトを12、クイーンを13、キングを14と数える読み手もいれば、時間ではなく人物として読む読み手もいます。コートカードのガイドでは、後者の読み方をしています。大アルカナは、たいていこの方法の外に置かれます。
単位は質問に合わせて調整しましょう。メールの返信について尋ねてペンタクルの9が出ても、9年は現実的な答えではありません。まだ時期を読める段階の質問ではない、というサインとして受け取りましょう。
方法3:黄金の夜明け団のデカンの日付
これがいちばん細かい方法です。アーサー・エドワード・ウェイトもパメラ・コールマン・スミスも所属していた、ヴィクトリア朝の魔術結社、黄金の夜明け団は、2から10までの小アルカナの数札それぞれにデカンを割り当てました。デカンとは星座を10度ずつに分けたもので、1年のうちおよそ10日間にあたります。12の星座には、それぞれ大アルカナのカードも1枚ずつ対応しています。
ですから、数札は特定の期間を指します。星座とタロットカードのガイドの日付を使って、いくつか例を挙げましょう。
- ワンドの2:3月21日〜3月30日、牡羊座の第1デカン。
- ペンタクルの7:5月10日〜5月20日、牡牛座の最後のデカン。
- カップの3:7月1日〜7月11日、蟹座の真ん中のデカン。
- ソードの4:10月13日〜10月22日、天秤座の最後のデカン。
- ワンドの8:11月22日〜12月1日、射手座の第1デカン。
星座に対応する大アルカナは、その星座の期間全体を指します。「戦車」は蟹座(6月21日〜7月22日)、「節制」は射手座(11月22日〜12月21日)、「星」は水瓶座(1月20日〜2月18日)です。水星の「魔術師」のように惑星に対応する大アルカナは、日付を示しません。エースも同じで、黄金の夜明け団はエースを1年の一部ではなく、各エレメントの根源として扱いました。コートカードにも星座の範囲を割り当てるシステムがありますが、システム同士で食い違っているので、私なら外しておきます。
デカンのいいところは、固定されていることです。ワンドの8は、北半球でも南半球でも、誰にとっても同じ10日間を意味するので、ごまかしがききにくいのです。気に入らないところは、見せかけの正確さです。デカンは「そのあたり」と読み、次に同じ期間が来るのは11か月後かもしれないことを覚えておきましょう。
方法4:速いカード、遅いカード、そしてエース
スプレッドのペースを感じ取るのに、システムはいりません。動きそのもののカードもあれば、待つことそのもののカードもあります。時期を読む方法をひとつだけ覚えるなら、正直に言って、これがおすすめです。カードがもともと持っている意味をそのまま生かせるからです。
速いカード
- ワンドの8。花の咲いた8本の杖が、着地しようとするかのように斜め下を向いて、晴れた空を飛んでいきます。知らせ、返事、旅、いくつものことが一度に届くことを表します。
- ワンドのナイト。前脚を高く上げた馬に乗る騎士で、兜の羽飾りが炎のようになびいています。突然の衝動的な行動。速いのですが、本人もどこへ向かっているのかわかっていないかもしれません。
- 「戦車」。意志に突き動かされた前進です。誰かが「動かす」と決めるから物事が動くので、運というより後押しです。

遅いカード
- ソードの4。墓の上に、手を合わせて祈る騎士の像が横たわっています。休息、回復、意図的な休止。誰かが充電を終えるまで、何も動きません。
- 「吊るされた男」。頭に光輪をいただき、片足で逆さに吊るされながらも落ち着いています。宙づりの状態、物の見方を変えるような待ち時間です。急がせることはできません。
- ペンタクルの7。若い男が鍬にもたれ、コインがたわわに実った茂みを見つめています。成長は本物ですが、収穫の準備はまだできていません。日単位ではなく、月単位で考えましょう。

ほかにもペースを決めるカードがあります。「運命の輪」は、時期はあなたの手を離れていて、それでも回り続けていると告げます。「塔」は突然ですが、突然とすぐは同じではありません。逆位置を遅れとして扱う読み手も多く、その読み方とほかの選択肢は逆位置のカードの読み方のガイドで解説しています。
エース:何かが始まっている
どのエースにも、雲から出た手が贈り物を差し出す姿が描かれています。時期で言えば、エースは物事が今まさに始まっている、あるいは気づかないうちにもう始まっていることを告げています。ワンドのエースは行動に移せるひらめき、カップのエースは開きはじめる気持ち、ソードのエースは頭が冴える瞬間、ペンタクルのエースは手の中に舞い込む現実的なチャンスです。
時間の単位の方法ではエースは1と数えますが、多くの読み手は単純に「始まり」と読みます。時計は動きはじめたのであって、時間切れになったのではありません。
タロットで時期を読む方法の早見表
| 方法 | しくみ | 注意点 |
|---|---|---|
| スートを季節として読む | 一般的にはワンドが春、カップが夏、ソードが秋、ペンタクルが冬 | ほかの割り当てもある。南半球では季節が逆になる |
| スートを単位として読む | 一般的にはワンドが日、ソードが週、カップが月、ペンタクルが年で、それにカードの数字をかける | 単位を入れ替えるバリエーションがある。質問に合わせて調整する |
| デカン | 2〜10の数札は10日間、星座の大アルカナはその星座の期間全体 | 見せかけの正確さ。エース、惑星の大アルカナ、コートカードには日付がない |
| 速いカードと遅いカード | カードそのもののペース | わかるのは速さであって、日付ではない |
| エース | 何かが今始まっている | 単位の方法では「1」と数える |
| 期間を自分で決める | 質問に期間を組み込む | 最初に現実的な期間を設定する必要がある |
全体を通したルールをひとつ挙げるなら、シャッフルの前に方法をひとつ選び、ほかの方法はセカンドオピニオンではなく、彩りとして扱うことです。
時期の質問のための砂時計スプレッド
この6枚のスプレッドは、「いつ〜する?」という質問なら何にでも使えます。あなたと待っているものとの間に何があるかを見たうえで、あらかじめ選んだ時期の読み方で読むためのカードを1枚くれます。

- 現状。今この時点の状況。
- 望んでいること。カードから見た、あなたが待っている結果。
- 先に起こるべきこと。砂時計のくびれ。すべてが通り抜けなければならない一歩です。
- 早めるもの。あなたか、ほかの誰かが助けになるためにできること。
- 遅らせるもの。自分の内側か外側にある足止め。
- 時期のカード。前もって選んだ方法で読みます。
1番と2番のカードを上段に、3番を真ん中に1枚だけ、4番、6番、5番を下段に並べます。こうすると、時期のカードは砂が落ちてくる中央に来ます。6番より先に3番を読みましょう。先に起こるべきことがまだ始まっていないなら、時期のカードは今日からではなく、それが始まった時点から数えます。もっと小さく占いたいなら、3枚引きスプレッドを1番、3番、6番のポジションで使ってください。
読み解き例
3月中旬に、ある人が「応募した仕事の返事はいつ来ますか?」と尋ねたと想像してみてください。前もって、時期のカードはデカンの日付で読むと決めてから、砂時計スプレッドを並べます。
- 現状:ワンドの3。高台の人物が海の船を見守っています。応募書類は送り出され、水平線を見つめている状態です。
- 望んでいること:ペンタクルのエース。具体的な内定、手の中にある確かなもの。
- 先に起こるべきこと:ペンタクルのペイジ。現実的な一歩か連絡。推薦状、課題、何かの書類手続き。
- 早めるもの:ワンドのナイト。自信を持ったフォローアップの連絡。1週間下書きのまま寝かせるのではなく、実際に送ること。
- 遅らせるもの:ソードの4。相手側の休止。誰かが休暇中か、選考が保留になっているのかもしれません。
- 時期のカード:ワンドの4。お祝いと、節目にたどり着くこと。
ワンドの4のデカンは、牡羊座の終わりごろの4月10日〜4月19日です。つまりこのリーディングは、ペイジの示す現実的な一歩が済んだあとの、およそ1か月後の時期を指しています。ソードの4は、ここまでの沈黙が不採用ではなく休止であることを示し、ナイトは、ていねいにひと押しすると効果があると告げています。
同じカードでも、単位として読めば4日、季節として読めば春になっていました。いちばん心地よい答えに飛びつくのは簡単だったはずで、だからこそ方法を先に決めておいたのです。
では、実際に何をすればいいのでしょう。フォローアップの連絡を送り、推薦状を用意し、手帳の4月中旬のところにメモを書いておくことです。4月が何事もなく過ぎても、それはカードが外れたということではありません。新しい情報であり、新しい質問です。「本当は何がこれを止めているのだろう?」
「いつ?」よりも良い質問
「いつ?」という質問の多くには、もっと役に立つ質問が隠れています。「いつ出会いがありますか?」は、実は「何が人と出会うのを妨げているのでしょう?」であることがよくあります。タロットで上手に質問するコツのガイドで詳しく解説していますが、次のような言い換えがよく効きます。
- 「いつそれが起こりますか?」の代わりに、「先に何が起こる必要がありますか?」と尋ねる。
- 「いつ連絡が来ますか?」の代わりに、「待っている間、何に集中すればいいですか?」と尋ねる。
- 「いつ新しい仕事が見つかりますか?」の代わりに、「何が仕事探しを遅らせていますか?」と尋ね、仕事のスプレッドを並べる。
- 「いつ恋が見つかりますか?」の代わりに、「恋愛の準備を整えるには何が助けになりますか?」と尋ね、無料の恋愛タロット占いを試す。
もうひとつの方法は、期間を自分で決めることです。「これから3か月の、お金まわりのエネルギーは?」と尋ねればリーディングに枠ができ、カードは日付を当てようとするのではなく、その期間を描き出してくれます。今日の1枚も、期間があらかじめ組み込まれているので、同じように働きます。
同じことについて何度も「いつ?」と尋ねてしまうなら、なぜ待つことがこれほどつらいのかを問いかけてみる価値があるかもしれません。そこで役立つのがタロットでのシャドウワークです。
イエス・ノーと時期の組み合わせ
時期は、期間を組み込んだイエス・ノーの質問にするといちばんうまくいきます。「月末までに返事は来ますか?」のように。そうすれば、あいまいな日付探しが、1枚のカードで答えられる質問に変わります。無料のイエス・ノー占いで試してみてください。カードを1枚引いて、イエス、ノー、どちらとも言えない、のいずれかを答えてくれます。
このサイトの占いでは、イエスのカードが逆位置で出ると「まだ今ではない」にやわらぎます。それ自体が時期の答えです。正位置のワンドの8や「戦車」は、はっきりしたイエスで、しかも早いイエスです。ペンタクルの7や「吊るされた男」のような「どちらとも言えない」のカードは、選んだ期間が短すぎることを意味する場合がよくあります。
期待が時期を変える理由
頭の中に日付が入ると、人はそれを中心に動きはじめ、それが起こることを変えていきます。昔から言われる「自己成就的予言」です。
これはどちらの方向にも働きます。新しい仕事は「春」と言われた人は、3月までのんびり構えて、1月の求人を逃すかもしれません。「もうすぐ」と言われた別の人は、新たなやる気でいたるところに応募し、早く結果を出して、カードのおかげだと思うかもしれません。どちらも未来を見たわけではありません。予言が努力を変えたのです。
記憶もいたずらをします。当たったことは残り、外れたことは消えていきます。時期のリーディングはすべて日付とともに書き留め、あとで確かめましょう。謙虚な気持ちになれますし、役にも立ちます。
自分自身の状況の時期を読むのがいちばん難しいのは、特定の答えが欲しいからです。それには自分で自分を占うためのコツが役立ちます。時期は計画を立てるために使い、望む結果に近づくための行動をやめる理由にはしないでください。日付のことで不安になりはじめたら、しばらくデッキを置いておきましょう。
タロットで時期を読むことについてのよくある質問
タロットで何かが起こる時期を予測できますか?
ひとつの方法を一貫して使えば、おおまかな時期を示すことはできますが、時期はタロットでいちばん当てにならない部分です。どんな日付も締め切りではなく、様子を確かめる目安として扱い、ほかの人の選択ですべてが変わりうることを覚えておきましょう。
日・週・月・年を表すのは、タロットのどのスートですか?
最も一般的な割り当てでは、ワンドが日、ソードが週、カップが月、ペンタクルが年で、カードの数字がその数になります。ワンドとソードを入れ替える読み手もいるので、どちらを使うかは読む前に決めておきましょう。
物事がすぐに起こることを示すタロットカードは?
ワンドの8がデッキでいちばん速いカードです。ワンドのナイトと「戦車」も速く、どのエースも始まりを示します。遅いカードには、ソードの4、「吊るされた男」、ペンタクルの7があります。
タロットで時期を読むのにデカンはどう使いますか?
2から10までの小アルカナの数札は、それぞれ星座のおよそ10日間を受け持っています。カードの日付は星座とタロットカードのガイドで調べられます。たとえばワンドの8は、11月22日から12月1日までです。
時期のリーディングを試してみる
方法をひとつ選んで書き留め、今週、答えがすぐにわかるような気軽なことについて、砂時計スプレッドを試してみましょう。日付がまったく必要ない質問なら、ほかのタロットスプレッドもご覧ください。




